「パッシブデザイン」ってなに②?
こんにちは。
昨日は、テニスのマスターズがあり、錦織くんの試合でした。
観戦していたのですが、悲しい結果となり。
次のバルセロナオープンに期待です!!
さて、『パッシブデザイン』の続きを書きたいと思います。
「5つのポイント」の残りですね。
3.通風
自然風を利用する狙いは、「涼感を得る」ことと「建物に溜まった熱を排出する」ことです。
どちらも低温の風を通すほど効果があります。
このことから、自然風利用は外気温が比較的低い時に行うのが有効です。
自然風利用の具体的な手法として、
「卓越風向」・・・その地域によく吹く風のことで、
通風のデザインを決める上で大切になります。
「立体通風」・・・吹き抜け等を通じて上下に風を通すこと。
「高 窓」 ・・・最上階の上部に設ける。
建物に溜まった熱を排出させる効果は劇的です。
「ウィンドキャッチャー」・・・風をつかまえるということで、
縦すべり出し窓などを使って風の流れを変え、室内に取り入れます。
こうしたキーワードを建物に取り込むことがポイントとなります。
4.昼光利用
昼間に人工照明を点けなくても過ごせ、
自然光による快適な明るさの実現です。
たくさん窓を設ければ明るくなるのは当然ですが、
そうすると、冬には熱が逃げやすく、夏には日差しが入りやすくなります。
ポイントとして、「二面の窓から光を取り入れる」
「天窓や吹き抜けを使い光を落とす」などがあります。
5.日射熱利用暖房
冬に日射熱を室内に採り入れて暖房に使うという設計技術です。
このときのポイントが
「集熱」・・・日射熱を採り入れる
「断熱」・・・入った日射熱を逃さない
「蓄熱」・・・入った日射熱を蓄える
3つのバランスをうまく整えれば室温変動が小さくなって快適性が向上し、
暖房エネルギーの削減が期待できます!
ただし、地域や立地条件によって変わってくるので事前に検討が必要となります。
以上がパッシブデザインについてです。
簡単にまとめて説明しましたが、まだまだ奥が深いのです。
ヒートショック対策や疾病等の改善が期待できる「健康面」、
温度差のない室内環境の「快適面」、高気密・高断熱の「省エネルギー」
パッシブデザインを取り入れることで体験できます。
人生の大きな買い物の家づくり。
そのときの参考になればと思います。