佐賀県 神野公園にある茶室「隔林亭」
こんにちは、グレースホームです。
今日は、佐賀県の市内にある「神野公園」をご紹介します。
神野公園と書いて、読み方は「こうのこうえん」です。
神野公園は皆さんがイメージする公園とは少し違い、小動物園やこども遊園地、隔林亭と呼ばれる茶室があり、茶室を囲むように桜が植えられていることから、佐賀県のお花見スポットとしても人気の場所です。
静かにたたずむ「隔林亭」
隔林亭は、1846年に造られた佐賀藩主鍋島直正公の別邸で、「神野のお茶屋」と呼ばれていました。
池泉回遊式の日本庭園で、隔林亭がある建物は池の中島に建てられています。
隔林亭は昭和35年に1度解体されていますが、その後1枚の写真と古図を元に、平成5年に神野公園に復元されました。
中島に造られた茶室というのは珍しいですが、復元される前の当初からこのような地割であったと言われています。
露地門は石畳が敷かれています。
石畳の良いところは、一般的な舗装と同様、歩きやすいように地面を平らにすること、雑草を生えにくくすること、そして雨が降っても地面がぬかるまないという点です。
洋風の庭園は花や緑を基調とし、自然を加工して幾何学的な秩序を作り出し、規則的なシンメトリーを美としているところがあります。
それに対して日本庭園は、ありのままの自然の石や樹木を使い、不規則な形のアシンメトリーな美を表現しています。
露地門を抜け、茶室に向かうまでに橋を渡ります。
復元される以前は、中島に2ヵ所の橋が架けられていましたが、現代では橋は1ヵ所となっています。
隔林亭の魅力はこの開放感のある池泉の風景です。
涼を感じながらお茶をいただけるのはとても遊戯な時間です。
茶室を作るためには大工、屋根葺き職人、左官職人、建具職人、畳職人、庭師など数多くの職人の力を必要とします。
「茶室はまさに日本の伝統工芸の職人技の集合体」とも言えます。
茶室への個人入場は無料で、お茶は300円(茶菓子付き)でいただく事が出来ます。
伝統的な建物で、開放的な風情溢れる景色を見ながらお茶がいただけるのはとてもありがたいですね。
風情を感じる「ししおどし」
ししおどしは「獅子脅し」と書き、元々は田畑を荒らす鳥獣を威嚇して追い払うためにつくられました。
最初のししおどしは、京都の詩仙堂と呼ばれるお寺に設置されたそうです。
詩仙堂は、徳川家康の家臣である石川丈山が隠棲の地として建てた山荘で、山の麓にあったため、夜中にシカやイノシシが出没し、追い払うために「ししおどし」を設置したと言われています。
まとめ
今日は佐賀県の神野公園内にある茶室「隔林亭」をご紹介していきました。
日本の伝統的な建物は、訪れるとどこかホッとする感覚があります。
私たち日本人の根底にある「和の心」をくすぐられるのかもしれませんね。
昔ながらの家づくりや、日本の伝統についてもっと知りたくなりました。
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