暮らしを快適にする「軒」
こんにちは。グレースホームのブログをご覧いただき、ありがとうございます。早いもので9月も中旬ですね。最近は朝晩の気温差が大きかったり、台風が発生したり、真夏のように暑かったりと調整が難しい日が多いですね。まだまだ熱帯夜になる日もあるそうなので、エアコンや扇風機を上手に使って体調管理に気を付けていきましょう。
さて、今日は家をさりげなく守り、暮らしを快適にしてくれる軒(のき)についてのお話です。
軒とは?
軒は外壁から飛び出ている屋根の先のことをいいます。軒の一番先端を「軒先(のきさき)」と呼び、軒の裏側を「軒裏(のきうら)」、軒の下になる場所を「軒下(のきした)」と呼びます。したがって建物から軒が出ていない住宅の場合は、軒下もなければ軒裏もありません。
軒の役割
次は軒の役割についてです。屋根の延長上にある軒の長さは、建物を雨から守る役割と同時に、強い日差しから家の中を守る役割も果たしてくれます。現代のように、夏の暑さはエアコンで凌ぐということが出来なかった昔は、いかに涼しい家を造るのかが、家を考える際の大切なポイントでした。その大切な役割を担ったのが軒です。
ウッドデッキに作られた軒は、季節によって陽の入り方を調整してくれる設計になっており、夏は部屋の中に陽を入れにくくなっています。
冬は陽の光を取り込みやすくなるよう軒の角度が計算されているので、部屋の中2m~3mほどまで日が差し込み、部屋の中を暖かく保ってくれます。
デメリットは?
軒を大きく出すデメリットは、まず費用が掛かります。また狭い土地に建物を建てようと考えた場合、大きな軒を張り出すことが難しい場合もあります。家のコンセプト的に大きな軒が似合わないというケースもあるかもしれません。それらをクリアすれば、軒を付けることで暮らしが快適になる要素は沢山あると思います。
施工例
それではいくつかの施工例を見ていきましょう。こちらの住宅は、玄関に大きな軒を付けた施工例です。玄関につけることで雨の日の外出や支度がしやすくなりますね。また、軒天の木材がスタイリッシュな印象の家にしてくれています。
こちらは玄関から庭に向かって長く軒を作った施工例です。
奥に進むと庭に向かって広く長い軒が伸びています。
庭からリビングに入るとすぐ近くにキッチンがあり、バーベキューをする際の動線も大変便利な設計になっています。軒がある事でバーベキューの準備や、外でのちょっとした作業がしやすくなりますね。
こちらの住宅は、正面から見るとT字に軒が張り出しています。左右どちらの駐車スペースに停めても、雨に濡れにくい工夫がされていますね。
軒は普段は目立たない部材ですが、快適に暮らす際には大きな役割を担うことが出来る部分です。また雨漏りを防いだり、外壁のジョイント部分を直射日光や雨から守り、外壁の保護をする役割も担っています。
以上、今日は普段あまり注目されることの少ない「軒」についてお話していきました。最近はスタイリッシュなデザインを求める理由で軒を無くした家も増えてきましたが、建築家との家づくりでは軒があってもスタイリッシュかつ機能性、利便性の良い家づくりが叶えられます。
グレースホームでは、家づくりに関するご相談、資金相談、モデルハウスの見学を随時行っております。また、期間限定の完成見学会などもございますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。