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家づくりの要「基礎」

こんにちは。今日もグレースホームのブログをご覧いただきありがとうございます。9月は台風が多い季節ですね。特に九州は台風の被害が多い地域ですので気を付けたいところです。先日も大型台風が来て、みなさん準備など大変だったのではないでしょうか。こんな時にしっかりとしたお家に住んでいると、それだけで安心感があります。

今日は家づくりにおいて最も重要と言える基礎についてお話していきたいと思います。

そもそも基礎とは?

家づくりの要「基礎」

そもそも家の基礎というのは、その建物を支える土台の部分のことです。主に、家の重さを地面に伝えるという役割があります。この土台を作る工事を「基礎工事」を呼びます。 基礎工事にはいくつかの種類があり、その建物が建つ地盤の硬さなどによって、工法も変わってきます。

以前のブログでもお話した通り、そもそも日本の住宅寿命は海外に比べてとても短く、約30年と言われています。昔は20年すれば家の価値はほとんど0に近いという考え方が浸透していたこともあり、耐久年数30年で計算された水とセメントの比率で作られている基礎工事がほとんどでした。「長期優良住宅」という、良いものを建てて長く住まう考え方が広まってきたのはまだ最近の事です。

ベタ基礎と布基礎

家づくりの要「基礎」

基礎工事には①杭基礎②ベタ基礎③布基礎④SRC基礎という4種類の方法がありますが、ここでは代表的なベタ基礎と布基礎についてお話してきたいと思います。

ベタ基礎とは、建物全体の荷重を、鉄筋コンクリートで作った大きな「面」で支える構造の基礎のことです。面で支えるため荷重を分散でき、不同沈下しづらく、耐震性にも優れています。

布基礎とは、建物全体の重みを「点」で支える構造の基礎のことを言います。基礎の立ち上がり部分以外は土のまま、または床部分を防湿コンクリートで覆います。防湿コンクリートは、地面から床下空間へ湿気が上がってくることを抑制するためのもので、鉄筋は入っていません。無筋でコンクリートも薄いため、クラック(ひび割れ)が発生するとそこから湿気が床下空間に入る可能性があります。

それぞれのメリット・デメリット

家づくりの要「基礎」

布基礎のメリットは、コストを抑えやすいことです。その理由は、べた基礎の厚さが15cm以上なのに対して、布基礎の厚さは6cm程度とコンクリート量が少なくてすみ、床部分に鉄筋を使わないことからです。

それとは対照的に、ベタ基礎はコンクリートの使用量が増えるためコストが高くなります。しかし耐震性に優れており、コンクリート基礎で覆うため地面からの湿気を抑制しやすいことが特徴です。また、シロアリ被害を受けにくいという点も布基礎とは違う所です。以上のことから、木造住宅にはベタ基礎が適していると言えますね。

ただ、東北など気温が氷点下になるような寒い地域では、地盤が凍結してしまい、地面の凍結によって地盤面が持ち上がってしまう事があります。地盤の凍結が起こらない地表からの深さより深い場所まで基礎を作らないといけないため、寒冷地では布基礎が向いています。

それでは、実際に工事の工程を見ていきましょう。

砕石敷き、転圧

家づくりの要「基礎」

地盤を掘削し、整地した敷地に配置図を基準にロープや縄を使って住宅の外周を出すことを地縄張りといいます。地縄張りが終わったら、基礎形状に合わせて地面を掘削し、砕石を敷きと転圧を行い基礎の基礎作りを行います。砕石は地盤を固めて建物が沈み込まないようにするために必要です。

捨てコンを施工する

家づくりの要「基礎」

捨てコンとは、建物が実際に建てられる位置を確認するために、位置を示すものです。砕石を敷き、締め固める作業が終わったら砕石の上に湿気を防ぐ防湿シートを敷き、基礎の外周部に捨てコンを流し込む作業になります。この写真ですと、防湿シートの外側にあるコンクリートが捨てコンになります。

そもそもなぜ「捨て」と付くかというと、捨てコンの役割は「建物の正確な位置出し」「型枠を載せる為の下地」「これから造る建物の高さの基準出し」と言った、建物には直接関わりのない部分になるからです。しかし、捨てコンがなければ位置が分かりづらくなり、その後の施工に影響が出てくるかもしれません。「捨て」と言ってもとても大事な役割のある「捨て」なのです。

鉄筋・型枠工事

家づくりの要「基礎」

基礎を鉄筋コンクリートで作るため、格子状の鉄筋を組み立てる配筋工事という作業が必要です。配筋といい、基礎の強度にも大きく関わる重要な工程となり、法律によって作業内容に細かいルールが決められています。配筋を使ってコンクリートを流し込む作業になるので捨てコンに描いた墨出しを基に型枠を作る作業が必要です。

コンクリートを打設する

家づくりの要「基礎」

型枠が完成すれば、いよいよコンクリートを流し込む作業に入ります。まずはベース部分を作り、ベースのコンクリートが乾いたら基礎内部の立ち上がりに型枠を組みさらにコンクリートを流す作業になります。立ち上がりとは基礎の高さとなる部分で、コンクリートを流し込んだ後はバイブレーターといわれる振動機を利用し、コンクリートを隙間なく行きわたらせます。

家づくりの要「基礎」

養生・型枠を外す

家づくりの要「基礎」

コンクリートを打設して、乾いたらすべての工程か完了して完成となります。その前にブルーシートでコンクリートを覆って、基礎を養生をします。コンクリートと言っても最初から強度があるわけではありませんので、乾燥するのに夏は3日、冬は5日ほどの日数が必要です。

さいごに

いかがでしたか?家づくりにおいて大切な基礎と言っても意外と知らない事も多かったのではないでしょうか。地震大国日本に暮らす以上は、しっかりとした基礎の上に住宅を建てておくとより安心です。これから家づくりを考えられている方はぜひ、基礎工事にも着目してみて下さいね。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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