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ライフサイクルについて

ライフサイクルについて

これから住宅を建てようとする人が何を重視するかは、

その人のライフスタイルによって大きく異なります。

多くの方が家を買いたい・建てたいと検討する時期は、

子どもの誕生や教育などお金がかかる時期。

生活に余裕を持たせるために、家の初期費用を抑えたい。

1000万円前後で建物が建つ、いわゆる「ローコスト住宅」を求める

ことも、選択肢としてあります。しかし、住まいの

「ライフサイクルコスト」を十分理解してほしいとも思います。

 

代表的な例でいえば、外壁の問題。

外壁塗装を考えた場合、足場の設置を含めて200万円ほど必要となります。

仮に60年住むとして、20年に1回そういったメンテナンスを行えば計600万円。

一方、高付加価値系ハウスメーカーの外壁は、

劣化の少ないタイル外壁や、光触媒技術を採用した塗料など、

メンテナンスコストを抑える技術を採用したものがあります。

ライフサイクルコストのイメージ

こうした技術で外壁の汚れが目立たなくなり、

再塗装までの期間も長期化します。

また、万が一のときのサポートも重要です。


これは必要となるランニングコストの一例ですが、

50年60年というサイクルで考えたとき、

ローコスト住宅も高付加価値系ハウスメーカーで建てる家も、

ライフサイクルコストで見れば、

大きく変わらない可能性があるのです。

家を建てて暮らすのに必要な費用は、

建築費だけではないことを覚えておいてほしいと思います。

住宅性能で差が出る、ローコスト住宅と高付加価値系ハウスメーカーの住宅

ローコスト住宅と高付加価値系ハウスメーカーの住宅性能を

比較した場合、数値上は断熱性能が同じだとしても、

開口部の大きさや配置の仕方に差が出てきます。

例えば、断熱性能を確保するために、

窓の大きさを抑えているのが前者。

大きな窓で開放感や日当たり、通風を確保しながら、

断熱性能も保つことができるのが後者です。

また、構造計算をしっかり行ったうえで、

間仕切りが少ない大空間を可能にする

工夫がされているのも特長。

同じ面積強度だとしても、

空間の使い方の自由度や広がりに違いが出てくるわけです。

 

 

また、建てた会社が、

将来リフォームをしようと思ったときに無くなっているなんてことも。同じような工法で建てられたとしても、それぞれのメーカーによって特徴がありますので、大規模リフォームやリノベーションなどの工事をするのは建てた会社が行うべきだと私は思います。また、大規模リフォームを行う際に設計図や仕様書がないため、構造上必要な柱を取ってしまったという話も少なくありません。さらに、現在、現場の大工が不足している状況にあり、施工品質が問われています。大手ハウスメーカーの場合は、年間棟数計画からあらかじめ人員が確保され、施工の仕組みも確立しているので、品質が安定しています。つまり、ライフスタイルの変化に合わせて家に手を加えたいと思ったときなどに、かかるお金はもちろんのこと、信頼性についても差が生まれるのです。

 

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