【どうなる？】ウッドショックについて
ウッドショック（木材価格の高騰）の理由とは？
こんにちは。
アールプラスハウス中津・行橋店の椋田です。
本日は「ウッドショック」についてお話をしようと思います。
2021年に入ってから、世界的に「住宅用の木材不足」と
「木材の高騰」が問題となっています。
特に4月以降、木材の高騰の傾向が顕著です。
国内でも影響が出始めており、
「ウッドショック」という言葉が使われるようになりました。
木材の高騰が注文住宅の購入にどのような影響を与えるのか、
販売価格にどのように反映されるのか、
不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
1.アメリカで住宅需要が急増
木材の高騰の大きな要因となったのは、
アメリカでの住宅需要が急増したことでした。
2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、
アメリカでも経済活動が停滞しました。
しかし、FRB（連邦準備制度理事会）による
ゼロ金利政策の導入に伴って住宅ローンの金利が下がったため、
多くの人々が一斉に住宅を購入したのです。
コロナ禍によって在宅ワーカーが増えたこと、
人口の密集する都市の中心部から
郊外への転居を希望する方が増えたことが、
住宅購入意欲の増加につながりました。
また、住居用としての購入のみならず、
不動産投資を目的として住宅を購入するケースもあり、
どんどん住宅需要が高まってきているのです。
2.中国での木材需要の急増
住宅需要が急増したのは、アメリカだけではありません。
中国では新型コロナウイルス感染症禍が収束に向かってから、
経済活動が活発化し不動産販売が増加傾向にあります。
2020年上半期はコロナ禍の影響で落ち込んだものの、
下半期には上昇に転じて、
最終的には前年比8.7％の増加を記録しています。
中国で続く住宅建築ラッシュは、
世界的な木材高騰の大きな要因のひとつになっているのです。
3.コロナ禍による木材輸送の縮小
木材が高騰した理由として挙げられるのは、
住宅需要の増加だけではありません。
コロナ禍によって、物流の流れが寸断されたことが
大きく影響しております。
感染防止のために移動が制限されるケースが多々あり、
陸上輸送では道路と線路の封鎖、海上輸送では港湾の封鎖、
さらには国境通過時の検疫強化によって、
世界の物流が寸断されました。
また、世界的なコンテナ不足も木材高騰の要因になっています。
米中貿易摩擦やコロナ禍の影響により、
コンテナ輸送の需要が減少し、コンテナ生産量が低下しました。
しかし、その後のアメリカの巣ごもり消費の増加や
中国の早期の工場再開でコンテナ需要が急増。
この急激な変化により世界的なコンテナ供給不足に陥ったのです。
2021年3月に起こったスエズ運河での
コンテナ船の座礁事故による物流の混乱の影響も
混乱を助長した要因のひとつです。
海外からの木材輸送が縮小され、
木材不足が加速して木材高騰につながったのです。
これからの動き
今段階では10月まではウッドショックの影響を受け、
金額は高騰していく様子です。
では、また数年後に金額が低下して
落ち着いていくかというと答えはNOになります。
今までの木材の金額が低かったことから
金額は据え置きの状態になるのではないかと
言われております。
コロナショックでは、
それなりに国から受けられる恩恵などもあり
建てやすい環境にありました。
今年の9月10月末までの契約で恩恵が
受けられるようになっております。
また今後の国からの受けられる恩恵の情報は
出てきておりませんが、たとえあったとしても無かったとしても
木材の金額が下がらないので
後々金額が高騰する可能性のことを考えると
早めに建てた方がいいと私は思っております。
途中で恩恵が出てくればそれはそれで
契約前であれば受けられますので
話だけでも進めていくのも一つの手です。
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